マラウイテクノロジー

みんな大好きマラウイとサラリーマン生活

生徒の職業訓練後の就職に課題有り。

マラウイ、ブランタイヤ県にてITの指導をしてますが、要員育成により生徒のスキルが向上しても、なかなか就職には結びつきません。就職データの定量的な収集もまだできていませんが、簡単なヒアリングによれば、IT科を卒業後仕事が決まる学生は40%程度で、そのうちIT関連に就職できるのは半分(全体の20%程度)です。

 

原因として現時点で想像がつくのは、下記の2点です。

 1.そもそもIT関連の職自体が少ない。

 2.企業側の採用部門と、職を探す生徒とのマッチングがうまく行っていない。

 

1点目について、マラウイにも通信キャリア(Airtel, TNM, MTLなど)や外資系のベンダーの支社(IBMなど)が存在し、全くないわけではありません。また、ブランタイヤなどの大きな町には、パソコンを修理するような小さな会社がいくつかあります。ただし、これらの企業が生徒の受け皿になるかというと、既存の企業のみではボリュームが足りません。また、電化も進んでおらず停電が頻発するこの国でIT産業がなかなか育ちづらいという部分もあります。

 

2点目ですが、病院などの自分が訪問する先々で自分がIT講師である事を説明すると、ITの要員が足りないという事は良く耳にします。これは多分にIT講師である自分への社交辞令だと感じますが、こちらの方はPCの操作に慣れていない人も多く、システムを導入しても使いこなせない、というのは確かに発生している課題のようです。生徒がITオペレータとしてITの利用部門に就職する事もありますが、ITが使える人間を求めている所とIT関係の職を探している人とのマッチングの機能が上手くいっていない、と感じられます。

 

生徒への講義を通し要員を育成するのはもちろんですが、これらの課題にも一石を投じ活動を続けます。