マラウイテクノロジー

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マラウイのイベント

アフリカの中でもかなり田舎の部類に入るマラウイではイベントが少ないと思われがちですが探せば様々なイベントが開催されています。

マラウイのイベント その1 近所付き合いの中でのイベント

まずはご近所付き合いの中でのイベントで結婚式や教会でのアッセンブリーなどです。結婚式は職場の同僚に誘われますが、職場の掲示板なんかにも招待状が張ってあります。1000クワチャ札を入り口で小銭に両替して、爆音で音楽が流れる中お盆をもった新郎新婦に投げ入れます。最初は恥ずかしいですがやってみるとテンションがあがって割りとと楽しいです。週末やることがなければだいたい皆教会にいくので連れて行ってもらっても良いし、悲しいですがお葬式なんかも日本とは比べ物にならないほどあります。

マラウイのイベント その2 サッカー

マラウイではTMN SUPER LEAGUEというプロ?サッカーリーグがあり、大都市では試合が開催され割と盛り上がります。またアフリカネイションズカップの予選など国際試合も開催されます。チケットの値段はピンきりで数百円~1万円程度。結構、人相の悪い感じの人やスリもいるので注意しましょう。

 

マラウイのイベント その3 コンサート

週末の教会では聖歌隊が歌うし、それ以外にもアーティストのCD発売イベントやコンサートなど意外と多くの催し物が開催されています。下記のサイトなどでマラウイのイベント情報が参照できます。

www.wijon.com

malawi-events.com

個人が中学校を寄付!?マラウイの中学校を訪問。

先日、生徒がホームページ制作の依頼を持ってきました。どうやら昨年、新しく出来た中学校でホームページを制作したい、という事です。

学校があるのは洪水被害を受けたChikwawa地区

マラウイでは1月に洪水があり、20万人が家を失ったという報道がされています。

www.afpbb.com

 

とはいえマラウイの全土で被害があったわけではなく、被害が深刻だったのはChikwawaやNsanjeといった地区です。今回、訪問した学校はChikwawa地区にあり、学校を訪問するために移動した際には、Unicefなど国際協力機関のテントをよく見かけました。また、屋根のない家や崩れた家も良く見かけましたが、マラウイでは元々壊れかけた家が多いので、壊滅的な被害を受けたという印象は車の中から見る景色からのみでは受けませんでした。

生徒は35人家族!?エクステンドファミリー(Extend Family)

学校に訪問する前に生徒の家を訪問すると、なんだか大きく立派な家で何人ものお母さんたちが食事を作っていました。集合住宅のようです。生徒に話を聞くと生徒の家は35人家族だそうで、一夫多妻制なのかと思い聞いてみるとそうではなく、血のつながった家族は一部のみで残りは血が繋がっていないそうです。マラウイでは孤児や未亡人が多く、こういったケースはかなりあるみたいです。ちなみに自分の生徒も父親とは血はつながっていないが、頭が良かったので自分が教えるブランタイヤの職業訓練所に進学させてもらえたそうです。

Hope Christian Boarding Private Secondary School

訪問したHope Christian Boarding Private Secondary Schoolは、その生徒の親が寄付して建てられた学校で、昨年の9月設立との事です。コンピュータラボや図書館、理科室、サッカーグラウンドやネットボールやバレーボールのピッチなどもあるとの事でしたが、空いている教室と平らになったグラウンドがあるだけでした。これからのんびりと作っていくのだと思います。

 

生徒が作ったホーム―ページはこちら。

wijoninfo.wix.com

 

www.youtube.com

頑張れマラウイ!アフリカネイションズカップ2015

マラウイの一人当たりのGDPはアフリカ諸国の中でも最下層で、経済やインフラ整備、産業など他のアフリカ諸国よりも遅れをとっています。

◇為参考:世界経済のネタ帳、一人当たりのGDPランキング

世界の一人当たりの名目GDP(USドル)ランキング - 世界経済のネタ帳

スポーツの振興もやはり国の発展の一つの形態なので、サッカーも弱いのかなと思っていましたが、意外や意外、来年のアフリカネイションズカップの本選に向けて堂々たる姿で健闘を見せています。

アフリカネイションズカップ2015

アフリカネイションズカップは2年毎にアフリカのチャンピオンを決めるサッカーの大会で、日本で言うところのアジアカップやヨーロッパで言うところのユーロにあたります。予選ラウンドは予備予選、1回戦、2回戦、グループステージで行われ、どのステージからの参加になるかはCAF(Confederation of African Football:アフリカサッカー連盟)ランキングによって異なります。

頑張れマラウイ!強いぞマラウイ
CAFのランキングは試合結果で変動しますが、マラウイのランキングは、だいたい真ん中より下くらいのようです。

Latest CAF FIFA Ranking Table ( Oct 2014 ) | FIFARANKING.net

予選には1回戦から参加し数々の激闘を経てグループステージまでたどりつきました。グループステージは4チームごとに7グループ(グループA~G)に別れ、ホーム&アウェーの総当たり戦を行い上位2チームが本選に参加できます。また、3位になった7チームの中で1番成績のよかったチームは本選に出場できます。

グループBは2位を巡って3か国が三つ巴!

マラウイの参加しているグループBはアルジェリアFIFAランキング、15位)、マリ(同58位)、マラウイ(同109位)、エチオピア(同111位)からなります(ちなみに日本のFIFAランキングは52位)。グループステージは既に6戦中5戦を消化し残りは最終試合を残すのみです。

 PWDLGFGAPts
Algeria(Q) 5 5 0 0 11 2 15
Mali 5 2 0 3 6 6 6
Malawi 5 2 0 3 5 9 6
Ethiopia 5 1 0 4 7 12 3

現在、アルジェリアが5連勝で既に本選出場を決め、残りの3か国は最終戦の結果次第でどの国にも本選出場の可能性があります。アルジェリアは世界の一流リーグで戦う選手がたくさんいるし、先のワールドカップでも16強まで進み、優勝したドイツを苦しめた強国ですから、きちんと試合をすればこのレベルの相手に取りこぼしはないでしょう。マリもサッカー強豪国とまでは言えなくてもセビージャで活躍したカヌーテなどの優秀な選手を輩出してきたアフリカの中では伝統国で実力はアフリカの中でも上位です。そんな猛者たちを相手にマラウイは現在マリと同じ勝ち点6、得失点差で3位にいます。先週の土曜日の試合の前は4位で2位のマリとの勝ち点差も3あったので、土曜のマリとの試合に負けて万事休すかと思いましたが、なんとなんと格上のマリをホームで2-0で蹴散らすというミラクルとも呼べる勝利を飾り首の皮一枚つながりました。街は大変な盛り上がりとまでは行かないまでも、顔にペイントをした人が騒いだり車がクラクションを鳴らしてはしったり、それなりに盛り上がりを見せていました。まだ本選に進める可能性があります!

 

内弁慶マラウイ、でも、やっぱり予選突破は厳しいか

最終節は明日、11月19日。対戦カードは下記の通りです。
 エチオピア(H)-マラウイ(A)
 マリ(H)-アルジェリア(A)

マラウイが決勝に進むためには、下記が必要です。
 マラウイ勝ち → マリがアルジェリアに引き分けるか負ければ本選進出
 マラウイ引き分け → マリがアルジェリアに負ければ本選進出
 マラウイ負け → 予選敗退

試合を見る限りエチオピアと力の差があるとは思えないし、マラウイはアウェーで力をなかなか発揮できない内弁慶なところがあるので負けて万事休すかなと思いますが、アルジェリアやマリといった伝統国を向こうにまわしここまで素晴らしい戦いを見せ、いい夢を見させてもらっています。もう少しマラウイサッカー代表の戦いを楽しみたいと思います。

日本より進んでる?マラウイの電子マネー

携帯電話を使用した電子マネーの仕組みとしてはケニアのM-Pesaが有名ですが、マラウイでも同様の仕組みがあります。

【参考】M-Pesaとは
http://ja.wikipedia.org/wiki/M%E3%83%9A%E3%82%B5

マラウイ電子マネーサービス

マラウイで同様の仕組みを提供しているのは、TNMのMpunbaとAirtelのAirtelMoneyというサービスで、自分は両方とも口座開設しています。それぞれのショップで入金をしておく事で、SMSを介した送金や携帯電話のユニットの購入、公共料金の支払いなどができます。携帯電話のユニット購入の際には、MK1000(約250円)以上購入すると購入した額の倍の額のボーナスがつくので(MK1000購入した場合、MK2000のボーナスがつくのでMK3000分話せる)とてもお得です。ボーナスの有効期限は以前はもう少し長かったですが、今はTNM、Airtelともに3日間のはずです。自分はインターネットでよくユニットを消費するのでボーナスがたまりますが、通話をしないので無効になってしまうことも多いです。MK数千のボーナスがあると会話の途中でユニットがなくなる事は少ないので、長めに電話するときにインターネット用のユニットを購入しボーナスをゲットした上で通話しています。

 

マラウイの携帯電話、数字以上に普及している印象 - マラウイテクノロジー

マラウイのインターネット事情、IT産業が育たない要因のひとつか - マラウイテクノロジー

口座を開設して入金しておくことで、ユニットを購入や料金を支払いの際に店舗に訪問する手間が省けるのもメリットです。

普及に向けては改善点も

これらの電子マネーの普及率については把握していませんが、個人的な印象としてはあまり普及していないのではと思います。理由は、入出金を出来る店舗の数が少ないこと、システムの動作が不安定なことが挙げられます。M-Pesaは利用できるキオスクだけでケニア国内に数万店舗あるようですが、マラウイ電子マネーの入金出来る店舗は携帯キャリアのショップ以外ではあまり見かけません。またシステムが動かずに入金ができなかったりユニットが購入できないような事態も頻繁に起こります。便利ではあるのですが安定運用というところまでは来ていないサービスでもあります。(停電が頻発し電気すら安定運用できていないこの国で、電子マネーの安定運用など現時点で望むべくもないのかもしれませんが)

日本は電子マネーより銀行経由の振込が主流

日本ではEdyなど電子マネーでの送金サービスがあるにはありますが、銀行経由で数百円の手数料を払って日中に送金するのが今のところ主流だと思います。背景としては日本は途上国と異なり大抵の人が銀行口座を持っていること、また、ATMやインターネットなどのチャネルを通して銀行に簡単にアクセスできることがあると思います。また、全銀協や全銀システムのような旧来の組織・システムが既存権益を守るために新規参入の壁として立ちはだかっていることも挙げられると思います。携帯のメッセージアプリなどで電子マネーを使用した少額の送金が簡単に出来れば便利です。子どもの小遣いや飲み会の会費などをLINEで送金できる時代が近いうちに来るといいなと思いますがどうなりますかね。

 

マラウイのような途上国では日本のように安定的な社会インフラの提供などは望むべくもないですが、新しい分野は既存の仕組みや既得権益が少ないので、ものによってはマラウイの方が日本より進むことも起こり得ると思います。今の環境を嘆くのではなく今の環境のメリットや出来ることを模索して行きます。

マラウイのインターネット事情、IT産業が育たない要因のひとつか

マラウイのインターネット普及率は5%程度で、通信品質や価格の面でもまだまだ改善の余地が大きいです。

【参考】マラウイのインターネット普及率の推移
http://ecodb.net/country/MW/it_net.html

接続業者はたくさんいるが、価格は高い

マラウイでのインターネット接続を提供する会社については、自分が知るかかぎりでも、Globe Internet、Access Internet、Skyband、MTL、Airtel、TMNの6社があります。ISPについては、有線/無線両方を提供しているところが多く、携帯キャリアについては無線のみです。

社名業態URL
Globe Internet ISP 有線、無線、Wimax
Access Internet ISP 有線、無線、Wimax
Skyband ISP 有線、無線、Wimax
MTL 回線事業 有線、無線、Wimax
Airtel 携帯キャリア 提供サービスは無線のみ。
TMN 携帯キャリア 提供サービスは無線のみ。

価格は全て調べた訳ではありませんがISPの提供するサービスで1か月24H通信し放題のプランでだいたい100ドル程度という印象で、深夜だけ使い放題といった形で時間帯を指定することでもっと安くなるプランもあります。また1時間分など時間を区切っても購入もできます。携帯キャリアが提供するインターネットサービスは、携帯電話のユニットを買った料金の分だけ従量制で使用できます。通信速度や品質を考えると、日本でインターネットを利用するよりかなり割高に感じます。

自分が利用しているインターネットサービス

自分が主に利用しているのは、Airtelのインターネットサービスで、バックアップとしてTMNも使用しています。AirtelやTNMのような携帯キャリアのインターネットサービスを使うメリットとしては、プリペイドカード(ユニット)がどこでも簡単に手に入る点とスマートフォンで利用できる点があります。(ユニットについては、昨日のエントリを参照)

 

マラウイの携帯電話、数字以上に普及している印象 - マラウイテクノロジー

 

通信規格としては、HSDPA(3.5G)、WCDMA(3G)、GSM(2G)が利用できます。土日と早朝・深夜は比較的速度が出ますが平日はかなり不安定です。通信速度は速い時で下りで2Mbps以上出ますが、600kbpsくらい出てる時は「今日は調子いいな~」という感じで、調子が悪い時は全然つながらなくなります。ちなみに世界で一番インターネットが早いのは韓国、日本は2位で14.6Mbpsくらい出ているようです。

【参考】世界で一番インターネットの早い国
http://readwrite.jp/archives/14019

毎月の使用状況

自分が毎月のインターネットで使用する通信量は約4GBくらい(一週間に1GB程度)。かかる費用は、だいたい日本円で4000円程度です。

【参考】1か月にインターネット用に購入するユニットの費用内訳
  Airtel 2GB MK5800(約1500円)*2(PC用、スマートフォンでのインターネット接続用。電話代は別途。)
  TNM 1GB MK4000(約1000円) *1(Airtelが使えない時のバックアップ用)

PCでインターネットを利用する際には、別途ドングルと呼ばれるUSBハブが必要です。ドングルは各携帯キャリアのショップで販売されており、価格はおよそMK8000(2000円)です。

ネットワークがしょっちゅう瞬断するので、インターネット経由で大きめのファイルを落とそうとするとダウンロードを再開しなければならないし、時間帯によっては全くつながらなくなります。正直こちらのインターネットはフラストレーションがたまります。調子が良いとYoutubeなど見れますが、調子が悪いとつながらなかったり通信速度が遅いので簡単なテキストのやり取りしかできなかったり、LINEのスタンプですら満足に表示されないこともあります。通信が遅いのも嫌ですが、速いと調子に乗って動画を見まくったりしてしまうため、すぐにユニットがなくなってしまいお金がかかります。

まだまだ試行錯誤中

この悩みを解消すべく利用するインターネットサービスを定額制のWimaxに切り替えようとしたことがあります。自宅の近くにMTLのショップがあるので、一度、Wimaxルータを借り1日評価をした上で、Wimaxルータープリペイドチケットを購入したのですが、評価時には好調だった通信がその後数日たって電波が入らなくなりました。一度評価をしてしまっているし常につながらないという事でもない(でもほとんどつながらない)ので返品も利かず、MK40,000(約1万円)のWimaxルーターとMK30,000(7,8000円)くらいの1か月使い放題のプリペイドカードがほとんど使われませんでした。結果的に随分と高い買い物になってしまいました。とにかくこちらのサービスは安定しません。他のISPのインターネット接続サービスも試そうかと考えていますが、店を探して訪問し評価するだけで結構な苦労だったりもするので、Airtel+TNMでしばらくはいいかな、と思っています。

ネットカフェやオフィスでも通信は不安定でクラウドツールの使用などは検討の俎上にすら乗せられません。まだまだこの国のインターネット接続事情は改善の余地が大きいと言わざるを得ません。